金沢一棟宿 海泉は2周年を迎えることができました
金沢一棟宿 海泉はおかげさまで2周年を迎えることができました。石川県金沢市にご縁があり、多くの人に助けられながらようやく少し落ち着いてきたように思います。
古い壁をはがすと120年前の葦の壁や天井が出てきて、本当にきれいになるのか?と本当に心配でした。
やるからにはお客様が気持ちよく過ごしていただける宿で、しっかり仕上げたいと思っていましたので、木材、デザインなども妥協をすることなく(お金はかかりましたが💦)残せる柱や梁は残しながらリノベーションを行いました。
建築中は1ヶ月に1度は必ず東京から石川県に出向き、現場の様子を見ていましたが、見る見るうちに新しいひのきの臭いにかわり、少し安心していたのを覚えています。
外壁は木材で下がり壁にしたかったのですが、どうしても予算が合わず、また柱が傾いていたためにサイディングになってしまいましたが、これも天井が高い建物の為、とても素敵❣に出来上がりました。ありがとうございます。
金沢は冬、とても寒いので、床はコンクリを打設し、壁には断熱材をたっぷりと入れていただきましたので、海泉は冬でも寒くはありません。町家は底冷えがして寒い!というイメージがあります。それは昔は断熱材ではなく、土壁であったがためなのです↓海泉の昔の壁をはがすと、やはり土壁出てきました↓
町家をリフォームされているお宿さんはたくさんありますが、大工さんからもこれほどまでにきちんとした断熱処理をしている宿は珍しい❣とお褒めのお言葉をいただきました↓
海泉は自分たちが住んでもよいと思える建物にしたかったのです。
お越しいただいたお客様が滞在中心地よく過ごしていただけると思っております。
この欄間↑も100年以上のものです。
海のリビングの瞑想室に付けました。これをつけるために大工さんにお願いをして、この欄間が入る枠を作っていただきました。欄間の下にある、まるいものはこれも断熱材です。隙間が無いようにたっぷり入れてありますので、冬は暖かく、夏は外の熱を遮断しますので、涼しいですよ。
欄間のガラスは今では探すことができない、大変貴重なものです。私のお気に入りです。見ているだけで、心が落ち着くんですよ!
こちらは↑泉棟の2Fの寝室です。写真の撮り方が悪く、狭く見えてしまいますが、11.5畳あります。上の梁も100年以上昔の少し曲がった梁ですが、どっしりと趣があり、建物を守ってくれているような気がします。
こちらは海棟の2Fの洋室です。このベットはひのきで出来ています。湿気を檜が吸収してくれて、乾燥した時に潤いを与えてくれます。癒されるひのきの臭いは誰もがゆったりとできる香りではないでしょうか。
上記↑は檜風呂です。こちらは海棟にあるサイズよりも小さいものになります。
海棟の檜風呂は建物に合わせてオーダーしました。大人2人が余裕で入れる大きさですので、ご家族で入っていただけます。
こちらは特注のキッチンです。定員10名の海棟は玄関からは入って、扉を開くとド~ンと大きなキッチンそして海と泉あわせて15名が海棟のリビングに集まれるように小上がりとダイニングテーブルと大きな空間に設えました。
上記↑が広いダイニングです。お越しいただいたお客様はワ~と言っていただけます。
テンション上がる~というお声をいただけて感謝しております。ありがとうございます。
コロナ渦にオープンになってしまいましたが、ゆっくり、自分たちも実際に泊まって、試行錯誤しながら2年目に入りました。
お客様に良い思い出をたくさん作っていただく宿として、
これからも精進していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。